「夢をかなえる読書術」伊藤真 内容感想!
今回読んだ本はこちら、「夢をかなえる読書術」
私は、平均して週2~3冊の本を読みますが、正直読んだだけで終わっていたことが多く、本の内容を自分のものにできていませんでした。そんな悩みを抱えていたところ、図書館でたまたまこの本を見つけ、役に立ちそうだと思い借りてみました。
実際に読んでみると、「本ってこう読んだらいいのか」と初めて知ることも多く、目から鱗でした。また、今までこんな本の読み方をして、読書好きと言っていた自分が少し恥ずかしくもなりました。笑
読書好きの方にはもちろん、あまり本を読まない方にも、読書の大切さや本の読み方が分かりやすく書いてあり、おすすめです。
それでは、この本を読んで特に役に立った、目から鱗だった部分を紹介していきます。
第一章 夢をかなえる本の「選び方」
・面白くない本、役に立たない本はこの世に存在せず、それは今の自分にとって面白くないだけで、成長した自分になれば変わっていく。たった一行でも自分の心に響くものがあれば、読む前より自分を成長させてくれた良書である。
・自分がなりたい職業に就いて活躍している人の本を読んでノウハウを学ぶ。また、自分の内面を磨くには、超一流の人(その世界でトップと言われるような人、歴史に残る人、古典)を読むと良い。
・今すぐ役に立つ本は、すぐに役に立たなくなる。長い年月が経っても残っている古典は、時代や民族を超えた本質的なものを持っている。
第二章 夢をかなえる本の「使い方」
・本は考える素材であり、どれだけ汚れているかが、その本をものにできたかの目安になる。「重要なところに線を引く、丸を付ける、?マークを書く」キレイに書くのではなく、できるだけ、その時の感情や思いを残すことで、後から見返したときに、どこで自分の心が引っ掛かったか分かる。
・マーキング方法
「どこかで使える、自分の意見と同じ」など肯定して受け入れられるところは○、特にいいと思ったところは◎、「自分の意見とは違う、一方的な価値観」など否定的に思うところは×をつける。
線を引くときも、最初に読んだときは黄色の蛍光ペン、二回目は赤のボールペンなど、筆記用具を変えると記憶に残りやすい。
・特に記憶に定着させたい部分は、何度も音読をして体に染み込ませたり、パソコンに打ち込む。感想や意見を書くことによって、主体的に読むことにもつながる。
・「この情報をどこで使うか」を意識して本を読む。ただ漠然と読んだだけではなんとなく読んでしまって、頭に残らない。「これに使おう」とはっきり目的を持って読む。
第三章 夢をかなえる本の「学び方」
・読むのに時間がかかる本、分厚い本に挑戦することで、本を読む力・読解力が身につく。昨日読んだところはどんな内容だったかを思い出し、それを頭の中で要約する訓練になる。筋トレと同じで、読書も120%くらいの負荷を頭にかけると、ぐっと読解力があがる。
・本の読み方
①「スピード感」を持って読む:時間を決めて出来るだけ早く読むトレーニング
②「要するに」を考えながら読む:段落・パラグラフごとに「要するに著者は何を言いたかったのか」を考えながら読む。
③次は何を言うのか「推理」しながら読む:新聞の社説や小説でも、タイトルを見て、「この人はどういう結論にもっていきたいのか」を推理しながら読む。自分の推理と実際とが全然違っていても、「自分はこうだと思っていたけど、人こんな風に思うんだ」と違いを理解し、そのギャップを楽しむ。
・「しかし」の後ろには、大事な文章が続くことが多い。
・同じ本を何度も読むことにより、自分の思想や考え方が深まっていく。何度も読むと、「ここと、後ろに書いてあったあれが関連するな」など、前後の関係性や一貫性、全体像が分かってきて、著者の言いたいことがより明確に分かる。
・優秀な人とは、「複合的な視点」を持っている人で、本を通して様々な地域・時代・考え方や生き方に触れて、自分と違う考えの人がいても否定せず、多様性を持てる人になろう。
第四章 本をもっと楽しむために
・集中したいときは、立ち読み・歩き読みはおすすめ。
・「一人つっこみ」をして本と対話する
・玄関に本を置いて、出かけるときに持って行きやすくする。
・寝る前30分は携帯を切って読書する、電車の中は本を読むなど、自分なりのルールを決める。
・スマホをいじっている細切れの時間を読書に当てよう
・読書会、書評、友達と感想を話すなど、自分とは違う視点や観点を知り、世界の幅が広がって自分の成長につながる。自分の感じ方が他の人と違っても、がっかりしたり、読み方が浅いとコンプレックスを感じる必要はない。本の受け止め方の違いを楽しみ、お互いをさらに深く理解することが大切。
第五章 読書で夢をかなえる
・人生でつらいことがあったとき、困難を乗り越える、自分を立ち直らせるのに一番力になるのは様々な本である。
著者が自分を立ち直らせるのに読んだ本
「三国志」(吉川英治):人生の岐路に立たされ苦悩していた時期、人生の壮大なドラマに触れて自分を客観視できた。
「夜と霧」(ヴィクトール・E・フランクル)、「戦争と平和」(トルストイ):こんなちっぽけなことで悩んでる場合ではない、絶望の淵に臨んでこそ、人間の真価が問われる。
「信念」(ロバート・シュラー):やればできるという気持ちを奮い立たせてくれる
・本を読む目的はもっと考えたいから。そのために知識や情報が必要。
・人生は生き続ける過程そのものに価値がある。死という結果に向かう過程、そのプロセスの中でいかに自分が成長できるのか、いかに幸福感を持てるのか、その総量が人生の幸せである。
少し長くなりましたが、とても面白くためになる内容でした。上に挙げたのはほんの一部で、これ以外にもたくさんの興味深いお話がたくさんありました。興味を持たれた方は、ぜひ本を読んでみてください。読書好きの方は、本の読み方を見つめ直すきっかけになると思います。私も、少しずつでも実行して、意義ある読書をしたいと思います。
~今日のひとこと~
・一瞬で相手の内面を読み取り、信頼を勝ち取る逆転の発想術
初対面の人をほめるとき、目に見える印象の真逆のことを言う
それを否定されたら、さらにもう一回ほめる
自分の内面を当てられた気になる
例)キレイ・おしゃれなひと→家庭的ですね→でもいいお母さんになれそう
静かな人→好きな話題・趣味は何か